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2007.6.2 新しい人よ目覚めよ 目覚めて、熱っぽい身体を不快に思いながら起き上がった瞬間に、殴打され昏倒する。 再び目覚めて、殴られたこめかみに残る鈍痛に息を飲んだ瞬間に、また痛打され昏倒する。 一体何度殴られて失神したのかよくわからないけれども、 どうしても起きなければいけないと、 それらしいしかめっ面を作って半身を起こしたら、 大事な人がいなくなっていた。 Oh no, this is the road to hell. (Chris Rea) 冗談じゃねえよ。 ホント 勘弁してくれ。 ただもう寂しいじゃねえか。 2007.5.6 nobodyへの報告 昼の部、そして夜の部。 少しずつ言葉を替えたリ 継ぎ足したりしながらも、 吉澤ひとみは 「たたかってきた」 という表現を選び、言葉にした。 それは確かに彼女の青春が通りすぎてきた モーニング娘。の道のりを言い表していると思った。 彼女は たたかってきたのだ。 たとえ通算の結果が1勝99敗であっても、その1勝のために。 恥ずかしながら、手前、泣きました。 本人が泣かねぇと言ってるのに、です。 後輩の誰もが立派に見えた。 先輩や仲間たちがいたことが本当に頼もしく感じられた。 そしてその真ん中に、吉澤ひとみがいた。 だから、心と身体が落ち着いたら、また書きます。 2007.5.5 明日、かつて 「風」 という名を与えられたひとりのヒトが、ステージの真ん中を駆け抜けていきます。 透き通ったその 「風」 を見送りに、さいたまへ。 2007.4.7 今年は年初から取材取材の連続で、疲労が抜ける気配がない。 身体の調子もふと我に帰ると蒼褪めるくらい芳しくなく、 昨日もまた部屋に戻ったら、そのまま倒れこんで寝てしまいたいくらいな低空飛行だった。 暗い夜の部屋の中で、録画中のHDDレコーダーの光がぼんやりと漂っていた。 ああそうか。テレ朝か。 鞄を放り投げ、何の期待もせずにテレビをつけた。 吉澤が画面の真ん中にいた。 いつまでたっても真ん中にいた。 これは一体。 あまりのことに腹の底から声を出して笑っていた。 笑いながら涙が出てきて、自分のことを気色悪いと思いながらテレビを消した。 ひねくれた変化球しか待っていなかったので、直球には対応できなかった。 嫌なことが多い年だ。 これまで4か月、ずっとそう思っていた。 死があり、別れがあり、大切なものがなくなり、 新しいものとして差し出されたものを自分なりに見ようとしたけれども上手くいかず、 とにかく5月のその日だけを目指して、カレンダーに必死にバツをつけ続ける他愛ない毎日だった。 部屋の灯りをつけるのも忘れて、しばらくそのままぼんやりとしていた。 見たものを何とか咀嚼しようとするけれども、あまり良く理解できない。 意を決してテレビをつけ、HDDレコーダーの追っかけ再生ボタンを押した。 大の字になって背中から海に落ちる。 透き通った海の浅瀬で徐々に身体が沈んでいく。 音は消え、青い空と太陽の光が幾重にも連なって水面に模様を描く。 今この瞬間に口を開け、思い切り水を吸い、肺の中から最後の空気が失われても、 多分きっと呼吸できるんだ。 何の脈絡もなく、そう思った。 きっと息が出来る。 嫌な事をどうにかこうにか乗り越えて、辛い思いをやっとのことで飲み込んで、 目の前から光が消えても、彼女はそれを抱きしめてきた。 小さな偶然や巡り合わせが幾つも重なって、たまたま昨日の放送になっただけのことだろう。 だがやはり、それは彼女が出した 一つの結末の形 だった。 お見事。 自分も明日から嫌なこと辛いことを飲み込んでしまおうと思った。 忘れることも避けることもできないのだからこそ。 そうしてようやくそこで、部屋がずっと真っ暗なままだったことに気がついた。 愚かな男は再生を停止し、愚かな思いを一通りめぐらし、そのまま愚かで幸福な眠りに就き、 結局愚かにもトークはまだ見ていない。 2007.3.27 おはよう、躊躇いのない世界よ。 体調の不良と苛烈な仕事に打ち負かされて、色々なことを放棄してきた。 こちら側が放棄すれば、結果として、色々なことに放棄される。 善き人になろうという意志は多分確固たるものだったろう。 彼女が考えた善き人とは、進んで時代の偶像になり人柱になろうという捨身の志だ。 だがそれへ至る道はそこから脱落させるためにあるのではないかと思えるほどに杳い。 いつまで歩けばいいのだろう。 夏の舞台で 「善き人」 の甦りを唄った小さき人がいた。 ふと現実の世界を見渡してみても 「善き人」 を見つけることは出来ない。 そして、だからこそ小さき人は “甦れ” と唄った。 あの瞬間、歌は祈りであり、祈りだけが道を進むその身を支える杖となる。 誰も彼も、自分が悪しき人だと知っている。 祈りの歌は舞台を超えて、こちら側の座席に腰を落として項垂れている人間の上に降り注ぐ。 自分は甦るのだろうか? 彼女は甦るのだろうか? 一旦、幕が降りる。 暗転した空間の中、彼女は舞台に歩を進め、立ち止まり、幕が上がるのを待つだけだった。 しかし幕は上がらない。 彼女が自ら合図を出せば、幕は上がり、光が彼女を包むのに。 彼女はわれらと同じように頭を垂れ、静かに目を閉じる。 その影が暗がりに呑まれ、時間が止まる。 おやすみ、もう一人の小さき人よ。 何らの意味がなくとも、共にその影を背負いましょう。 2007.1.15 剋目 (修正age申し訳) その人がいま手にしている強さはどこからきたのだろう。 何を見て 何を追って 何に教えられて。 中澤裕子の 小さいのに偉大なあの背中。 飯田圭織の ささめきのように何気ない優しさ。 安倍なつみの 爛漫な笑顔と純粋さ。 保田圭の 隠した心まで見透かしてしまう視線。 市井紗耶香の 独行することを厭わない強さ。 矢口真里の 己へ向ける固い決意。 後藤真希の 激しい炎のような瀦力。 石川梨華の 光輝く不屈の意志。 辻希美の 全身から放たれる穏やかな温かさ。 加護亜依の 内側に沈んでいる孤独な思いやり。 高橋愛の 荘厳で気高い決意。 小川麻琴の 他の誰よりもはやくあなたのことを許してくれた心。 紺野あさ美の 未来を信じ可能性を疑わない姿勢。 新垣里沙の 誰よりも勝るモーニング娘。への愛。 藤本美貴の 抜群の才能が放つ陽炎。 亀井絵里の 見事に花開いた感性の眩さ。 道重さゆみの 美しい自信と狂おしい不安に悩みながらも歩く姿。 田中れいなの 天賦の才を更に磨こうとする克己心。 久住小春の 天を駆ける純白の翼。 光井愛佳の 明日を背負う小さな肩。 親友たちの 無言のうちの十全の肯定。 それとも。 昨日ほど 彼女のことを誇りに感じたことはない。 そして ここまで遥かな距離を感じたことも、やはりない。 彼女が抱えた本当の気持ちなどわかるはずもないけれども、 それでも本当に心配していたファンに、 執拗に喉を締め付けてくるかなしみの幕を切り裂いて、その顔を見せてくれた。 つまり、それがあなたの生きる道なのか。 2007.1.13 君よ、今こそ 立ち止まりたまへ。 家族というものは世界でいちばん強力な理解者だ。 仕事柄いわれのない誹謗中傷に見舞われる彼女にとって、 その存在がどんなに心の支えになっていたことか。 「家に帰るのが好き」 「家族が好き」 と言い続けてきた彼女にとって ―。 彼女の内側から見る世界は、また罅割れていってしまうのだろうか。 彼女がリーダーに就任にした時から今はじめて、本気で吉澤ひとみのことを心配している。 いったいどうして 愛する家族までをも 見送らなければならないのか。 2007.1.8 その1として (修正age申し訳) 昨年末に妙に体調が悪くなり、旧年中のご挨拶もせずにそのまま新年を迎えてしまった。 年が明けても体調は一進一退でなかなか霧が晴れてこないのだけれども、これはそういうものだと割り切るしかない。 『歩いてる』 が1位をとった後、娘。には8期メンバーが加入した。 光井愛佳。 吉川という子の脱落は惜しい気もしたけれども、この子が娘。に入ってくることにはまったく異存なく、諸手を上げて歓迎したい気分だった。 かつてのメンバーを含めて、これまでのどのメンバーにも当てはまらないタイプのように見えたし、それだからこそ選ばれたのだろう。 だが何よりも印象的だったのは、彼女の加入記者会見の際、光井から “目標の存在” と名指しされた久住小春の貌だった。 揺るがない視線で質問者を真っ直ぐ見、毅然とした表情で質問に答えるその姿は、いつの間にか先輩としての自覚と娘。としての風格を漂わせて、思わずそのシーンだけ何回も繰り返し見てしまったほどだ。 そうだそういえば。 『歩いてる』 1位と光井愛佳加入の間に、ガッタスはスフィア最終戦を迎えた。 あさみとみうながそれを最後にチームを離れることになる試合。 自分もまた気心の知れた仲間とともに有明に駆けつけ、声を限りに応援した。 周知のように総合優勝はできなかったけれども、決勝戦のPK戦の、その最後の一蹴まで “負ける気がしなかった”。 戦前からネガティブな予想ばかり目にしたと記憶するし、それは無理もないことだったのだけれども、あの日あの時、ガッタスは翼を持ち、誰の手にも届かない中空 (なかぞら) を翔んでいた。 そのころから徐々に咳をすることが増え、それは体調が悪化していることの証でもあったけれども、のらりくらりと病の指先が触れてくるのをかわし続けた 2006年の暮れ。 手元には、11月30日の日付とその時所属していたガッタスメンバー全員のサインが入ったボールがある。 ひょんなことから自分の下に回ってきたのだけれども、握手会にもグッズにも興味を持てず、そういう類いのものを熱心に求めたことのなかった自分が、今それを持っている。 振り返れば それを手に入れた経緯を含めて 何か暗示めいたものを感じずにはいられない。 自分にとっては、それはまるで彼女たちからの 旅立ちの餞別そのものだ。 12月31日には紅白を見た。 裏番組はどれも強烈な魅力を持っていたけれども、そちらはHDDに録画して紅白を見た。 吉澤ひとみは相変わらず輝いていた。 けれども、その時確かにそれは何か別の輝きに見えたのだ。 代わりにメンバー、とりわけ新垣や藤本ははっきりと白く輝いていた。 これはもう感覚的なものだし、放つ光の種類が違うとでも言うしかない。 見終わった直後、除夜の鐘が響く中、自分はミクシに 「これで卒業だね」 ということを書いた。 正直に言えばここまで早く発表があるとは思っていなかったけれども、2007年が卒業の年となることに疑いはなかった。 残されたモーニング娘。は藤本美貴がリーダーとなり、高橋愛がその補佐をするという。 知名度云々という話をする人もいるらしいのだけれども、まったく問題ない。 むしろきっと、さらに輝くモーニング娘。を生み出してくれるはずだ。 自分たち自身の足で歩いてきた2006年、真剣に取り組み、それを楽しめば、何事もできるということをメンバーは学んだのだから。 藤本美貴の統率力を危惧する声もあると聞くが、それもまたまったく問題はない。 むしろ適任とさえ言ってしまってもいいだろう。 藤本美貴は優しくて温かく視野が広い。 気侭な発言の語尾だけを捉えて揶揄されることも多いけれども、彼女の懐の深さは立派にリーダーをつとめるに価する。 その上 外に向かっての話し方を知っている、即ち “言葉を知る” 彼女なら、持ち前の負けん気と素晴らしい機転で、また新しいモーニング娘。をつくってくれるに違いない。 藤本美貴をローマに例えるならば、トライアヌス帝だろう。 後に 『至高の皇帝』 と讃えられながらもその称号を辞退した、ローマ史上最初の “属州出身” の皇帝。 サブリーダーとなる高橋愛はさらに大人になるだろう。 純粋な部分は失わず、大人の女性としてますます美しくなるに違いない。 上には圧倒的な存在感を誇る藤本美貴がいる。 傍らには娘。愛に満ち、誰よりも高橋愛を深く理解している新垣里沙がいる。 それぞれに個性と輝きを持った6期の3人もいる。 久住小春の背中を追いかけるように娘。に入ってきた光井愛佳は、小春とはまた別の位相において、新しい時代のモーニング娘。の象徴となるだろう。 衰退や行き止まりを想像するのは容易い。 それを想像して嘆くのも簡単だ。 だがそんなものは多分 何も生み出さない。 それは吉澤ひとみについて考えるときでも同じだ。 疾走し続けなければならなかった娘。から、今ようやく離れるのだ。 たまにはゆっくりと自分のペースで歩き続ける時代があっていい。 一度死に体にまでなった彼女が、立派に娘。のリーダーをつとめあげたのだ。 例えば3年前、誰がそれを予想できたというのか。 「見送る人」。 吉澤ひとみはまさに見送る人だった。 彼女の旅立ちを誰よりも祝福してくれる同期は、先に旅立っていった。 彼女が最初にモーニング娘。に入ってきた頃のことを見知っている人も、もうそこにはいない。 彼女はいつだって見送ってきたのだ。 もしかしたらそれは寂しいことかもしれないが、決して不幸なことではない。 今のメンバーは、かつての仲間が知らなかった吉澤ひとみを知っている。 なぜなら他の誰でもない彼女たちこそが吉澤ひとみを支えてきたからだ。 あと4ヶ月、存分に娘。を味わってほしい。 今、彼女に望むことはそれだけだ。 時間はまだあるように見えて、これまでのどの娘。の例に漏れず、その日はあっというまにやってくるだろう。 瞬きをする間に、その日になっている。 惜しむべき時間はいつだって駆け足だ。 その日、彼女は何を唄うのだろうか。 あの罅割れた日々と和解することができるのだろうか。 とは言え、自分やファンが言葉を尽くすには、まだ早すぎる。 ただ、年明け早々の深夜に放送されていたある映画の台詞に擬えるなら、きっとこうだ。 吉澤ひとみとは失敗と挫折の歴史そのものだった。 だがその失敗や挫折は 他のどんな成功よりも 光に満ちあふれている。 2007.1.3 新年ですね。 明けましておめでとうございます。 2007年は変化の年ということなのかな。 自分にとっても、娘。にとっても。 気分一新、イメージを変えてから今回の件について思うところをあれこれ綴ってみようと、 きちんとした?更新に向けて ぽつぽつとキーボードを打っているところです。 本当は内容が定まるまで、色替えしたここをお見せするつもりはなかったのですが、 上げてしまったものは仕方がない。 吉澤ひとみの卒業とは。 思えば遠くへ来たもんだ。 |
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